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ファンタスティック・ガラコンサート2007

いま私が生きている時代というのは、物や情報が溢れ
欲しいものは何でも手に入り、要らないものはすぐに捨て、
まるで自由の極致のような時代かもしれないけれど、
やっぱり、“クラシック”と呼ばれる古典芸術の贅沢より優るものはないのだと、
今日の演奏会を通じて、改めてつくづく思ってしまった。

ウィーンの華麗なオペレッタや、イタリアの熱きオペラ。
アメリカの愉快・壮快な合奏など、
声楽・管弦楽・舞踊と、全ての古典芸術がここに集結。
それは、言葉ではとても表現仕切れぬほどの華やかさだった。

クラシックは敷居が高いと言われてるが、それは至極当然のこと。
だって、「芸術」と呼ばれるものを背負う舞台人が
どれほど粉骨砕身してそれを繋いでいるか、
考えただけだって、簡単なものに思われてたまるか!てな話しだ。
(って私が熱くなることじゃないけど)

それでも、そこにコミカルな笑いを提供してくださった司会の
斉藤雅広さん。(ピアニスト)
面白すぎです。
その親しみやすそうな喋りの中にも
かなり芸術性の高いものを求めていらっしゃる方だというのが伺え
その正直さがまた、気持ち良かったりもして、すっかりファン。
斉藤さんがオーケストラをバッグに演奏された『ラプソディ・イン・ブルー』なんぞは、
体中が幸せになり過ぎて昇天しそうだった。

それから次は誰の話しをしようか・・

やっぱり、宮本さんですかね。
宮本さんといえば、つい2日前まで7回連続(1日空き)の第九公演を終えたばかり。
相当お疲れのはずだったのに、今日演奏された曲は全部で4曲。
レハールのオペレッタ『メリー・ウィドー』から2曲と、
グノーのオペラから「金の子牛」という、初めて聴く曲。

そして、過去に一度だけ聴いたことのある
『あわれみも、ほまれも、愛も』(マクベスのアリア)。
オペラは未だ観たことがない。オケをバッグに聴いたのは初めてだ。
そのせいもあったのか、ズンと来るこの胸の重みはなんだ・・。
ズンと来た重みが、すぐに心臓から全身に流れていくのを感じて鳥肌が立った。
隣の席の人が、割れるような拍手を送っていて、私もつられた。
手のひらがジンジンと熱かったが、そのうちそれが、
手のひらなのか、身体なのか胸の中なのか判断がつかなくなっていたけど
そんなのは、どうだっていいね・・。


それから、この人。 臼木あいさん。
可愛らしさの中にある、あの小悪魔的な魅力というか
芯の強さみたいなものが感じられるのは何だろう。
声も、発音も、好きだと思った。
技術にも優れていて、もっと聴きたいと思わせる演奏。


佐々木典子さんは、素晴らしさの最高峰。
情熱と貫禄のあるその表現力には、女性でもカッコいいと憧れてしまう。
ラストに歌った「唇に熱いキッスを」(『ジュディッタ』のアリア)には
燃え上がった心臓がハート型になって飛び出しそうな感動が襲い、
その情熱的な演奏に血が上ってしまって、鼻血が出そうだった。(本気)


そういえば去年も同じ(内容は勿論違う)舞台を観に行ったんだったよな・・
あの時もすごく、とても楽しくて、
こういう公演を有り難いと思った気がする。

この公演、また来年もあるのだろうか・・
来年も、行かれるだろうか。

来年も、どうか行かれますように。



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